楽器技術者養成校の老舗、中部楽器技術専門学校。創立30周年を迎えた同校には、ギタークラフトコース以外にもピアノ調律、管楽器リペア、バイオリン修理・製作などを学べるコースもあり、広く楽器業界へ人材を輩出する学校として知られている。ここではギタークラフトコースについて紹介しよう。
実習授業においては段階的な学習内容が特徴で、特別な経験がない人でも一から技術を学べるカリキュラムを用意。まずは道具の仕立てから始まり、木材加工、製図など製作の土台を固める。課題として取り組むギターは、ボルトオン、セットネック、エレキベース、アコースティックギターなど多種にわたる。ギターショップなどで需要の高い修理に関しても、パーツ交換、配線処理など製作を通じて学んでいき、守備範囲の広い技術者を目指していける。
昼間部コースのみを設定
豊富な実習時間で確かな技術を習得
また、昼間部のみのコース設定も大きな特徴だ。月曜日から金曜日にかけ、午前9時から午後4時10分までの授業を行い、技術や知識を習得するための十分な時間を確保している。木材加工や製図、電気理論から大型機械の使用など、繰り返し実習することで身につけられる技術をしっかり学ぶことができる。“技術者育成”に的を絞った教育目標を掲げる学校の姿勢がこういった点にもあらわれている。
「技術や知識をどう活かすか」これを考えることが就職活動の要
卒業後の進路決定についても、学校のバックアップをしっかり受けられるのも大きなメリットだ。複数回行われる就職ガイダンスを通じ、まずは自己分析や業界研究を重ねる。就職を勝ち取る最も大きなポイントは「ギターの技術をどう活かして働くか」。この答えが楽器業界のどの分野に進んでいくかを左右するため、学校スタッフとの個別面談など、学生が真剣に将来のことを考えられる環境が存分に用意されている。
また創立以来30年の間に築かれてきた楽器業界企業とのつながりから、求人依頼・問合せがよせられ、紹介を受けることができるのもこの学校の特権。業界の現状や現場の姿、働きがいを理解するための企業訪問も多く、満足度の高い就職につながっている。
|