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マルチエフェクターがあれば もっとウマくなる! ステージが楽しくなる (2ページ目)

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東京都立武蔵丘高等学校 軽音楽部の皆さんにGT-1/GT-1Bを使っていただきました!

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東京都立武蔵丘高等学校 軽音楽部の皆さんと顧問の室井利仁先生(写真左)

ここからは東京都立武蔵丘高等学校 軽音楽部で開かれたマルチエフェクター・セミナーをレポートしていきます。

お話してくださったのは数々のエフェクター製品で知られるボス株式会社の飯田和守さんです。GT-1とGT-1Bの操作方法は基本的に同じなので、セミナーではGT-1をメインに解説が行われました。

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講師を務めてくださったボス株式会社の飯田和守さん(写真左)とローランド株式会社の高橋晃彦さん(写真右)

step 1 マルチエフェクターの特長とは?

皆さん、こんにちは。ボス株式会社の飯田と申します。本日はよろしくお願いいたします。

今日、皆さんにご紹介させていただくマルチエフェクター、GT-1とGT-1Bはオーバードライブやディストーションなどのひずみ系から、コーラスやフランジャー、フェイザー、ディレイやリバーブなど、たくさんのエフェクターが入っています。

エレキギターの音をアコースティック・ギターのような音に変えたり、オルガンのような音にするなど、これ1台で本当に幅広い音を出せるんです。これがマルチエフェクターの最大の特長です。

さらに、GT-1/GT-1Bにはアンプも入っているので、ギターあるいはベースとヘッドフォンをつなぐだけで、本物のアンプと同じ音を作れます。もちろん、ギター/ベース・アンプをつないで使うこともできますよ。

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多彩な音色を駆使した飯田さんの演奏からセミナーはスタート

step 2 「エフェクターの組み合わせ」=「パッチ」

GT-1/GT-1Bでは、幾つかのエフェクターを組み合わせた状態を「パッチ」と呼びます。例えば、「オーバードライブとディレイ」の組み合わせで1つのパッチです。

パッチは本体のペダルスイッチで次々に切り替えられます。GT-1/GT-1Bには最初からパッチが99個も用意されていて、自分で作った設定もそれとは別に99個まで保存できます。

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step 3 「OUTPUT SELECT」が大切!

今日は、GT-1をギター・アンプのRoland JC-40につないでいます。ただし、普通のインプットではなく「RETURN(リターン)」という端子につなぎました。

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「RETURN」はエフェクター用の端子で、普通は空間系エフェクターに使います。なぜここにつないだのかが大事なポイントです。

ギター/ベース・アンプは、音を作る「プリアンプ」と音を大きくする「パワーアンプ」の2つが組み合わさってできています。今回はプリアンプはGT-1のものを使い、JC-40はパワーアンプだけを使うために「RETURN」につなぎました。これでGT-1のプリアンプの音を一番正確に出すことができます。

もちろん、GT-1を普通のインプットにつないでも間違いではありません。ただ、どのようなつなぎ方をする場合でも「どんなアンプのどの端子につなぐのか」という設定を行うことが大切です。

これをGT-1/GT-1Bでは「OUTPUT SELECT」という機能で行います。今回は「JCのRETURNにつなぐ」という設定を選びましたが、もし「JCのインプットにつなぐ」という設定を選ぶと音はかなり変わります。設定を間違えると自分が本当に出したい音にならなくなるので注意しましょう。

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皆さんがお持ちのマルチエフェクターを使うときも同じような機能がないか確認してみてください。

step 4 音作りは「PREAMP」から始めよう

一般的にギターの音作りはアンプから始めますよね。なので、マルチエフェクターでもアンプからスタートするとスムーズに音作りができます。

GT-1/GT-1Bのアンプは「PREAMP(プリアンプ)」で選びます。「PREAMP」のボタンを押してランプを赤く光らせるとオンになります。そして同じボタンを長押しすると、アンプを選んだり、いろいろな調整ができる画面に切り替わります。

画面のツマミの絵は、隣にある本物のツマミと対応していて、画面が複数あるときは「ENTER」ボタンで切り替えられます。

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step 5 ひずみ系の音作り

アンプの音を決めたら、次はひずみ系のオーバードライブ/ディストーション(OVER DRIVE/DISTORTION)の音作りに進むとよいでしょう。オーバードライブは温かめのひずみ、ディストーションはよりひずみが強くて、切れ味が鋭いという特徴があります。いろいろなタイプが用意されているので、自分の好きなひずみを探してみてください。

ちなみに、アンプやオーバードライブなどでひずませたとき、ギター側のボリュームを絞ることでクリーン・トーンにもできます。ひずみ系エフェクターがあれば、クリーン・トーン、アンプのひずみ、エフェクターのひずみと3種類の音を作れるわけです。

でも、演奏中にギターのボリュームを触るのは難しいですよね。そんなときはボリューム・ペダルを活用してください。GT-1/GT-1Bではアンプやオーバードライブの前にボリューム・ペダルを設定できるので、ペダルを下げるだけで簡単にクリーン・トーンを作れます。

ちなみに、どれくらいの音量でどんなひずみ具合になるのかもチェックしてみてください。意外と、少し絞ったときの方が好きなひずみ具合になることもありますよ。

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step 6 モジュレーション系&空間系

最後はモジュレーション系や空間系です。コーラス(CHORUS)では厚みや広がり感を作ることができます。またカッティングに使うと気持ちいいフェイザー(PHASER)や、ジェット機のような音になるフランジャー(FLANGER)なども定番。音程ではなく、音量を揺らすトレモロ(TREMOLO)もよく使われます。面白いのがロータリー(ROTARY)で、これはもともとオルガン用のレスリースピーカーをギター用に改造したものなんです。

空間系の代表はディレイ(DELAY)とリバーブ(REVERB)です。ディレイは音が繰り返しながら、少しずつ小さくなっていく山びこのような効果で、リバーブは残響を生み出します。ディレイはアルペジオにかけると、実際に弾いているよりも速いフレーズのように聴かせることができたりして面白いですよ。曲作りでフレーズを考えるときに使うのもオススメです。リバーブは静かな曲で余韻を聴かせたいときに使ってみると効果的です。

部員の皆さんに感想を伺いました

飯田さんから、マルチエフェクターのいろんなテクニックを教わった後は試奏タイムに突入!

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その後、6人の部員の方に感想を伺いました。

伊原芽吹さん(2年/ギター)
マルチは音が細いのでは?という偏見があったのですが、GT-1はひずみ系もしっかりした音でしたし、空間系もいい感じでした

山家潮音さん(2年/ギター)
今すごく欲しいと思っているコーラスの音がとても良かったです

旭朋子さん(2年/ギター)
最近、同じような音色を使いがちなので、トレモロとかそういうのも使ってかっこいいフレーズを作れるといいなと思いました

前田梨沙さん(2年/ベース/副部長)
ベースがエフェクトをガンガンかけると、バンド・アンサンブルが崩れてしまうんじゃないかと思っていたのですが、コーラスを部分的に使ったりすると雰囲気を出せそうだなと思いました

富田湧介さん(2年/ベース)
前からBOSSのPS-6 Harmonist(ハーモニスト)を使ってみたいと思っていたんですけど、GT-1Bにも入っていて試せたのが良かったです。ひずみ系では幅広い音作りができそうだなと思いました

高屋敷鈴音さん(2年/ベース)
GT-1Bには“ベースじゃないでしょ、コレ”みたいなエフェクトもありましたね。効果音のような使い方もできそうで、とても面白いと思いました

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▲左から伊原芽吹さん、山家潮音さん、旭朋子さん、前田梨沙さん、富田湧介さん、高屋敷鈴音さん

GT-1/GT-1Bには、ほかにもさまざまなエフェクターが入っています。演奏を録音して繰り返し再生しながら、重ね録りもできるルーパー機能や、パッチ全体の音を微調整するときに便利な「MASTER EQ」、それにパソコンと接続して音を作ったり、録音したりする機能など、いろんなことができます。ぜひお近くの楽器店で試してみてくださいね。

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『軽音マガジン 2017 Vol.3』 トップ・ページへ