特集・コラム

バンド・サウンド向上委員会 episode 3(4ページ目)

歌が良くなると、バンドも良くなる!
~「バランスの取れたサウンドを目指せ!」の巻~

歌が良くなると、バンドも良くなる!

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chapter 7
「近接効果」で声は「太く」できる!

紅谷さんのバンド・サウンド向上テクニック解説はまだまだ続きます。次はサウンド・チェック時のハウリング対策の定番“チェック・ワン・ツー”を解説してくださいました。これについては前回の“episode 2”でたっぷり紹介しているので、そちらを参照してください。

ここでは、もうひとつ解説されていたマイク・テクニックを紹介しましょう。それはマイクに近寄るです。皆さん「え?」と思いました? でも、これが簡単な割に効果絶大なんです。ぜひ覚えておいてください。

「マイクに近づけば大きい音になるし、離れれば小さくなりますよね。ですから、声量に自信のない方はとにかくマイクに近づけばいいんです。これができていない人は意外に多いので、ぜひマイクとの距離を意識してください」

しかも、ただ声が大きくなるだけではないんだそうです。

「口をマイクに近づけると声が“太く”なります。つまり低音が強調されるんです。これを専門用語では“近接効果”と呼びます」

「近接効果」の説明は難しいので省略しますが、「声が細い」と悩んでいる人はぜひ試してみてください。

「マイクに近づくコツは、下唇の辺りにマイクを寄せることです。テレビで役者さんが自分でマイクを持ってしゃべってたりしますけど、機会があればよく観察してみてください。多くの場合、マイクを下唇の下辺りに当てています。実はこれが一番声がよく聴こえる状態なんです」

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ちなみに、「ほかの人が顔にくっつけたマイクを使うのはイヤだな~」と思った人に朗報です。

今回使っているマイク、SHUREのSM58はマイクの上の部分を外せます」と紅谷さんは実際にクルクルと回して外してみせました。部員の皆さんからは「エ~!」とどよめきが。

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「SM58の一番上の丸いところはカバーなんです。息を直接マイクの本体に吹きかけてしまうと、“ボンッ”というノイズが出てしまうので、それを防いでいるんですね。で、このカバーだけ売っているので、もし気になるのであれば、マイカバーを買って付け替えることができます」

また、ギターなどの楽器を持ったまま歌う場合は、マイク・スタンドの高さや向きが重要と紅谷さん。

「スタンドに立てたマイクは、意外に鼻の辺りに向いてしまっていたりします。そんなときは、マイクが自分の下唇の下辺りに向くようにセッティングしてください。このスタンドで、良い声を伝えられるかどうかの勝負が決まってしまいますからね」

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band_beniya.jpg【バンド・サウンド向上委員会 委員長】
紅谷亮次さん

ソウルでポップなバンド、Wabi_Sabiのベーシスト/DJをメインに活躍される一方で、レコーディング、ミックス、そしてPAまで手がけるエンジニアとしてもマルチに活動中。Glenn Music(グレンミュージック)代表。

Wabi_Sabi:http://wabisabi.dip.jp/
Glenn Music:http://www.glennmusic.jp.net/

『軽音マガジン 2017 Vol.3』 トップ・ページへ