学校のタイプ:視野を広げる大学と、目的に専念できる専門校
ひと口にミュージック・スクールと言っても、実は“四年制大学”、“専門学校”、専門学校以外の“音楽学校”という3つのタイプがある。それぞれの特徴を確認しておこう。
“四年制大学”は文字どおり4年間かけて学ぶ大学で、じっくり勉強したい人に最適。外国語や一般教養の授業などもあり、幅広い分野に対して造詣を深められる。キャンパスでは他学部生との交流もさかんに行われ、視野を広げるきっかけにもなる。
次に“専門学校”。専門的な知識や技術を身につける学校はすべて“専門学校”と思っている人も多いかもしれないが、実はそう呼ばれるのは正式な認可を受けた学校だけ。カリキュラムや設備などは法律上の基準に沿って設置されていて、在学中に交通機関の割引が受けられる、奨学金制度がある、資格が取得できる、卒業後は短大卒と同等の学歴と見なされるといったメリットがある。在学期間は基本的に1〜2年。入学には高校卒業またはそれに相当する資格が必要となる。
一方、国の認可を受けていないミュージック・スクールもたくさんある。本誌ではそれらを“音楽学校”と呼ぶことにする(便宜上の呼称であり、正式な呼び方は特にない)。こちらは法律の基準に左右されることがないので、学校独自の自由なカリキュラムが魅力。どっぷりと好きな分野だけに専念することが可能だ。在学期間は基本的に1〜2年で、入学資格は問われない。卒業しても正式な学歴とはみなされないが、学校や講師が業界に対して広いコネクションを持っている場合が多く、その学校がキミの希望職種で有名ならば十分アピールになるだろう。
これらの学校は、タイプは違っても専門的な知識や技術が身につけられることに変わりない。音楽業界は実力がモノをいう世界だから、腕を磨ける、個性をのばせる環境やカリキュラムに注目して選択すればいいだろう。
夢への距離:就職率80%超! 音楽業界に最も近い道順
これまでに見てきたとおり、音楽に関わる仕事はアーティストからエンジニア、クラフト/リペアマン、プロデューサー、マネージャー、メディアまで多岐にわたっている。しかもどれをとっても高い専門性が必要だ。ミュージック・スクールは、そんな厳しい業界でプロとして通用するレベルの実践力を身につける場であり、同時にチャンスが与えられる場でもある。例えば、CD 制作やコンサート制作におけるプロの現場を経験することができたり、レコー会社やプロダクション関係者を招いてのオーディションや就職説明会が行われるなど、各スクールともさまざまな形で音楽業界に近づく道を提供してくれる。
また、講師は現役で活躍するプロが務めている場合がほとんどなので、やる気と才能が認められれば、アシスタントとして現場に連れて行ってもらえる可能性も。そういったことから、卒業生の多くは学んだことを生かす道に進んでいて、就職率の平均はなんと80%超。ミュージック・スクールへの進学は夢の実現に最も近い道順と言えるのだ。
そこで覚えておいてほしいのは、“スクール選び=職業選び”でもあるということ。だからこそ、まずは将来の自分像やなりたい職業を明確にしておこう。“テクニックで圧倒するギタリストになりたい”“時代をリードするヒットメイカーになりたい”といったように、はっきりとした目標があって初めて専門的な教育が実になるのだ。
カリキュラム:プロの世界を意識した魅力的な授業がいっぱい
音楽業界デビューを目指すと言っても、アーティストなのか、プロデューサーなのか、コンサート・スタッフなのか、職種によって学ぶべき内容は違ってくる。業界の多岐にわたる業種をカバーするため、ミュージック・スクールでは細分化された多種多様のコースが設置されている。そこにはあこがれのミュージシャンからの直伝や、最新機材を導入したスタジオでのレコーディングなど、プロの世界を意識した魅力的なカリキュラムがいっぱい。また、世の中の動向や業界のニーズをいち早くキャッチして、それに合わせてコースや授業を新設したり、第一人者を講師に迎えたりといった取り組みも柔軟に行われている。各校の特徴についてはここでは書ききれないので、ぜひこのあとの“業界に強いミュージック・スクール16校”をチェックしてほしい!
ところで、スクールを探すときに大事なのは、必ず自分の目で確かめることだ。ほとんどのスクールが、実際の授業を体験できたり施設や設備を確認できる“体験入学”や“オープンキャンパス(学校見学)”を開催している。これらに参加してみると、本誌やインターネットではわからなかった部分がたくさん見えてくるはず。体験入学は右のような流れで行われることが多い。各スクールとも工夫を凝らしたさまざまなメニューを用意していて、なかには2〜4日間かけての本格的なセミナーを実施しているところもある。意中の学校が決まっている人も、どこにしようか迷っている人も、なんとなく興味があるだけという人も、気になったスクールがあればぜひ一度は訪れてみよう。
入学ルート:楽器初心者、社会人、誰でも学ぶチャンスがある!
これを読んでいるキミたちの中には、“スクールに入れるほどの知識やテクニックは自分にはない……”とあきらめモードの人もいるかもしれない。でも大丈夫。専門学校や音楽学校には、音楽に興味を持ち始めたばかりの人や、楽器初心者を対象としたカリキュラムもちゃんと用意されている。
それに、大学には入試があるが、それ以外のスクールは基本的に応募のみで入学できる。入学時にテストや面接を行うところもあるけれど、あくまでもコース決定やクラス分けをするためのもので、そこで振り落とされるようなことはまずない。
また、ミュージック・スクールの入学生は高校新卒者だけでなく、最近では普通の大学や短大を卒業した人や、一度就職したものの夢が諦めきれずにいる社会人の入学が新たなルートとして定着してきている。本誌で紹介しているスクールの中にも、社会人入学や、会社勤めをしながら通える夜間コースを設定しているところもある。ほかにも他校に通いながら学べるダブルスクールや、編入学が可能なスクールもあるので、気になった人は各校の案内資料を取り寄せてチェックしてみてほしい。
キャンペーン名 | ミュゥスク 期間限定資料請求キャンペーン |
期間 | 2009年6月10日〜2009年9月30日24:00 |
応募条件 | ミュゥスク(PC/携帯版)から専用フォームにて掲載音楽学校へ資料請求をされた方全ての方が対象となります。 |
応募方法 | ミュゥスクの専用資料請求フォームから任意の学校(1校のみでも可)の資料請求を行ってください。その後、お客様に資料請求確認メールが届いた時点で応募完了となります。 |
当選発表 | 当選発表は商品の発送・到着をもってかえさせていただきます。 |
発送時期 | 2009年10月中旬〜2009年11月末頃までを予定しています。 |
注意事項 | 掲載の賞品に関して、PC画面上と実物とでは印象が異なる場合がございます。予めご了承ください。 |
step 1:資料請求/予約
本サイトで気になるスクールが見つかったら、こちらのページで資料請求を。体験入学の内容や日程を確認して予約しよう。
step 2:実際の通学ルートで登校
自宅から通学する人は、体験入学も実際の通学ルートを使って行き、電車の乗り換えや通学路の雰囲気を味わおう。
step 3:オリエンテーション
最初にスクールの教育方針や特色、卒業後の進路などの説明と、体験入学についてのガイダンスがあるのが一般的。
step 4:施設/設備見学
学校内をひととおり見学する。雰囲気や生徒の様子、設備や機材の数が十分かどうかなどを自分の目で確認しよう。
step 5:体験授業
そしてメインイベントとなる体験授業。専門的授業の面白さが伝わるように、各スクールとも工夫をこらしている。
step 6:質疑応答
たいていの場合、最後に質疑応答の時間が設けられている。疑問があれば、遠慮しないでどんどん聞いておこう。
◎交通アクセス
自宅からの通学時間、交通費はどのくらいか
◎学校の雰囲気
校風や周囲の環境が自分に合っているか
◎カリキュラム
内容が自分の目指す方向と合致しているか
◎授業時間
年間授業時間数と実習時間数を確認しておこう
◎講師
あこがれの現役プロ、魅力的な講師がいるか
◎学科定員/コース定員
設備の充実度をはかるためにも知っておきたい
◎施設/設備
定員に対して数は十分か、最新機材が導入されているか
◎卒業後の進路
自分が目指す仕事についた卒業生がいるか、就職支援はあるか
◎入学資格
学歴、年齢制限、入試試験の有無、試験科目など
◎学費/経費
卒業までにいくらぐらいかかるか