今回はハリウッドに本校を構え,日本全国に7校を展開するMUSICIANS INSTITUTE JAPAN。来期から2コースあったギター科が統合。プロ・ギタリストに必要とされる技術を,スタイルを問わずよりじっくりと学べるようになる。チーフ・ディレクターである虎岩氏に,リニューアルされる講義の概要について聞いていこう。
2年間学校に通う中で勉強できることは多く,多様なスタイル/演奏などを一流の先生に習うチャンスがたくさんあります。来年からは朝10時から夕方6時の間での週約20時間の授業になり,1講義の時間も90分から60分になるので,その分多くの講義を受けることができるようになります。
授業はハリウッド校直系のカリキュラムになっていて,コアと呼ばれる必修科目を骨子に,それにプラスしてスタイルに合わせたクラスを選択できるようになっている。また来期からは授業で使われるテキストも一部ハリウッド校と同じ=英語での表記となる。これは”スタンダードを世界に置き,日本だけではなくどこへ行っても通用するミュージシャンに育ってもらいたい”というコンセプトからだ。
ほとんどの先生が現役のミュージシャンであり,インターネットでレッスン映像を観ることもできるので,まずはホームページでチェックしてみよう。授業の見学は平日毎日行なっており,夏と冬には通常の授業を数日間に凝縮して体験できる企画も開催している。では最後に,今後プロ・ミュージシャンとして活躍したいと思っているギタリストにメッセージをもらっておこう。
MI JAPANでは音楽の知識や技術だけでなく,自分の価値を高め,自分自身の道を切り開くための自主性を重要視しています。素晴らしい音楽学校に行っても,音楽に対しても受け身であっては成功するのは難しいでしょう。日本にはアメリカ以上に音楽学校がたくさんあります。できるだけたくさんの学校をみたうえで,MI JAPANのユニークさを知ってもらいたいと思います。
(2008年9月 ギター・マガジン編集部) |