今回は高田馬場に14棟の校舎構えるESPミュージカルアカデミーを紹介しよう,同校はプレイヤーから技術者,企画スタッフなどを養成する10学科をそろえる音楽専門学校だ。本館から徒歩5分にあるギタークラフト科では,明日の名工を目指す若いクラフツマンたちが,毎日ギターと向き合い技術の向上に努めている。
“本校は2年制になります。入学時期では,8割くらいの生徒が木工をしたことがないという状態です。1クラス20人前後になっていて,1年生の時は道具の仕立てから木工のしたか,ギターの構造などを,作品を作りながら基礎から学んでいきます”。
話を聞かせてくれた学科長の長谷川氏を始め,教室ではふたりの講師がマンツーマンで指導をしてくれるため,必要な時術を自分のスキルに合わせて磨けるようになっている。
選択科目の中には演奏を並行して勉強できるコースもあり,プレイヤーとしてのより広い視野を持ってギター作りに従事できる。2年生になると,より幅広い知識と技術を身につけるため,アコースティック・モデルや電気関係のリペア,テクニシャンとしての仕事ばどを専門的に勉強できるコースも選択できるようになる。今後はピックアップに特化したクラスも新設されるとこのと。
“修学中に少なくとも3本,多い生徒では10本以上ギターを製作していきます。1本に長い時間をかけても勉強になるし,たくさん作っても勉強になる”。
このような方針から,木材は無制限で支給される。これは製作意欲もひときわ大きく湧くだろう。
同校には日本中のギター工場/工房から求人が来ているので,スタイルに合わせた就職先も見つけやすい。求人情報をウェブでチェックできるというのも大きなメリットと言える。では最後に技術者を志す読者にメッセージをもらっておこう。
“自分が仕事をした楽器でCDができたりライブでお客さんが喜んでくれるというのは,なにごとにも代え難い喜びです。本校はギターに関わるすべてのことが勉強できます。体験授業も行なっていますので,ぜひ見学しに来て下さい”。
(2008年11月 ギター・マガジン編集部)
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