今回は世田谷区は三宿で開校する国立音楽院を紹介。本校はロックプレイヤー科,ジャズミュージシャン科を始め22学科を用意。200科目から自由選択できる授業も魅力だ。しかも修学中の転科も可能ということで,その部分を中心に,教務課長である島田氏に話を聞いてみた。
本校は「オープンシラバス(自由選択制)」というシステムを採用していて,ひとりひとりが違う時間割で,各自が取りたい授業を好きなだけ選択できるようになっています。週2日から月曜〜日曜日までフルで登校する生徒さんまで,修学時間もさまざまですね。
1日の授業は朝10時から夜9時まで行なわれているので,自分のスケジュールに合わせて学校に通うことができる。実際に仕事をしながら通学している生徒も少なくないという。
ロックを基調にした内容からジャズ/フュージョン系,コンピューター・ミュージックの授業まで,ギターに特化した学科は6コースあります。複合して学んでいく中で違う方向性が見えてきた時には,今の勉強に付随しながら違う学科を学ぶということも可能です。
「好きな音楽を仕事に生かそう」というコンセプトを持つ同校では,プレイヤーやクラフツマンの育成以外にも,音楽療法科やリトミック本科といった医療・教育の現場に向けた授業も開講しており,10代から第二の人生のためにというシニア世代まで年齢層も非常に幅広い。ほかにもイギリスの音楽学校と提携交流していて,留学のサポートなども行なっている。では最後に,これから音楽学校への進学を考えているギタリストへメッセージをもらっておこう。
プレイヤー系の学科は随時入学することができ,学校見学も常に行なっていますので,まずはぜひ本校の授業を体験してみて下さい。音楽好きの集まったところで勉強することにより自分の可能性を広げてもらい,少しでも夢に近づいていただければうれしいです。
(2008年8月 ギター・マガジン編集部) |