ホーム > 特集・コラム > 音楽学校での“出会い”が将来へのビジョンを固める道標に
matthews/二宮愛(Vocal)麻来(Keyboard)インタビュー
●お二人の出会いは?
(麻来)知り合ったのは、横浜ミュージックスクールに通っていたとき。ただ、当時は「パフォーマンスワーク」という体を動かす授業で顔を合わせる程度で、一緒にセッションをしたことはなかったんです。卒業後にヴォーカルの愛ちゃんに誘われて初めてセッションしたときに、私の即興に合わせて愛ちゃんもアドリブでどんどん歌ってくれて。それにすごく感動して「一緒にやるなら愛ちゃんしかいない!」ってすぐに決めました。
●出会いのきっかけにもなった横浜ミュージックスクールに進もうと思った理由は?
(二宮愛)少人数制だったのが一番の決め手。横浜ミュージックスクールは音楽アーティスト学科のみで、1学年で80名の定員制なんです。だから、先生をつかまえやすいし、完全マンツーマンの個人レッスンもありました。校内のスタジオも使い放題でしたし、音楽と丁寧に向き合える環境が整っていましたよ。
(麻来)私も同じ理由。5 歳からマンツーマンでエレクトーンを習っていたので、音楽を学ぶなら少人数制がいいと思っていました。
(二宮愛)専門学校に入るまではベトナム・ハノイのインターナショナルスクールに通っていたんです。卒業後はイギリスに留学しようか迷いましたが…卒業時点で18 歳。音楽活動はできるだけ早く、日本でスタートさせたかったので、それには専門学校に通い、学びながら音楽活動をするのが近道だと考えたんです。
●当時の授業で、印象に残っているものは?
(二宮愛)歌を習ったのは専門学校に入ってから。発声や発音、呼吸の仕方など基礎をしっかり学べたのは大きなプラスになっています。
(麻来)ミュージックヒストリーの授業も面白かったですよ。ポップスやロックが生まれた歴史的背景など、音楽活動をする上で知っておきたいことを先生がわかりやすく教えてくださって。独学より確実に身についたと思います。
●専門学校での学びで、音楽人としての土台づくりができたわけですね。
(麻来)そうかもしれません。それに、今でこそDTM(パソコンを使った音楽制作)で作曲していますが、在学中はお金がなくて高い機材が買えなかったんです。それでも学校に行けばDTM を学ぶことができたし、本格的にDTM をするようになった今、当時の授業が役立っていて。専門学校時代の経験が、全て今につながっていると感じています。
(二宮愛)オーディションを受けるとき、音楽業界の第一線で活躍される先生方が親身に相談にのってくださいました。それまではどう活動していけばいいか、ぼんやりとしか見えていませんでしたが、先生方のアドバイスのおかげで輪郭がはっきりして、具体的な行動への道筋が立てられました。先生方には、今でも本当に感謝しています!
●ところで、ユニット名の由来は?
(二宮愛)私、イギリスのロックバンド「MUSE」が大好きで!そこで、メンバーのMatthew Bellamy(マシュー・ベラミー)のファーストネームをいただいて、ユニットなので「s」をつけました。世界で活躍するアーティストの名前にあやかり、私たちもいずれ世界に羽ばたきたい!との願いも込めています。
(麻来)字面も可愛いから気に入っています!
●ユニット名も英語ですが、歌詞も全て英語ですね。何かこだわりがあるのですか?
(二宮愛)例えば、日本語で「愛している」と言うと、何となく重く感じてしまって。でも「I love you」だとサラッと言える。日本語だと歌詞の意味がわかる分、イメージが浮かびやすく感情移入もしやすいのですが、私の場合はあえて歌詞の深い意味を想起させず、サラッと聴いてもらえるように英語にしています。英語だとメロに歌詞がのりやすいし、言いたいことをライトに表現できるというのもありますね。
●これから、音楽の道を目指す人たちにアドバイスはありますか?
(二宮愛)これは私自身も心がけていることですが、常にアンテナを張って“自分を広げる”努力を惜しまないで欲しいなと思います。
(麻来)私は専門学校時代、DTM の機材も楽器も持っていませんでしたが、だからといって授業をサボっていたら今の私はいないのかも。「今はこうだから…」と状況にとらわれないで、そのときにできることをめいっぱいやって、とにかく行動する!そうすれば、結果は自然とついてくるんじゃないかな。
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