ホーム > 特集・コラム > 音楽学校に行って良かったことは、なんといってもメンバーに出逢えたこと。
蟲ふるう夜に 蟻(vo)、慎乃介(g)、郁己(d)インタビュー
※2015年度学校案内の内容に独自のアンケート結果を加えて再構成しています。
■音楽学校へ進学しようと思ったきっかけを教えてください。
□(慎乃介)高校時代がろくでもなかったので、そんなクソみたいな高校時代を忘れたくて進学しようと思いました(苦笑)。(蟻)別の世界へ自分から飛び込まなきゃ、何も変わらないと思ったんですよね。(郁己)自分は憧れのアーティストがいて、その人に少しでも近づきたくて、同じ学校へ行こうと思いました。サスケの北清水雄太さんなんですけど。ただ、あとから彼はミュージシャン学科ではなかったと判明するんですけど(笑)。
■郁己さんはそれで東京ビジュアルアーツを選んだんですね。蟻さんと慎乃介さんはどんな理由で学校を決めたんでしょうか?
□(慎乃介)僕も郁己と一緒で、憧れのアーティストが卒業生だったので。THE BACK HORNが東京ビジュアルアーツを卒業したってことを知って、ここしかないなと。(蟻)東京ビジュアルアーツが、一番ワクワクしたところだったんです。
■学生時代に好きだった授業や印象に残っているエピソードがあればお聞かせください。
□(慎乃介)授業に関してはどれも同じくらい内容が濃かったですが、一番は毎日 1日中ギターを弾いてられるってことが幸せでした。そんで、ギター教わって上手くなる。なんて素晴らしい……そんなことを感じる毎日でした。(蟻)人生で初めて作ったオリジナル曲が CDになった瞬間ですね。
■蟲ふるう夜には、東京ビジュアルアーツに通っていた3人で前身バンドを結成したんですよね。最初の CDのレコーディングは学生時代だったんですね。
□(蟻)はい。そのときは隣にメンバーと先生がいて。ずっと忘れない思い出ですね、すごく嬉しかった。(郁己)毎月行われる学校内のライヴがあって、それは毎回気合い入れまくっていました。蟲ふるう夜に初めてのライヴも、その学内ライヴだったんですよ。
■現在、音楽活動を続ける中で、学生時代と音楽やバンドに対する考え方で変わった点は?
□(蟻)学生時代を経て、音楽をますます好きになれたし、音楽を仕事にするという現実的なことも考えられるようになりました。(慎乃介)かなり変わりましたね。学生時代は自分達で曲作ったり、レコーディングしたりしていましたが、それは自分達のことだけ考えて楽しんでやっていたにすぎませんでした。でも、ここ最近は、誰かのために音楽をやっている。いろいろな人に伝えないと意味がないなと。(郁己)僕は自分で動かないと何も始まらない、そう思うようになりました。
■現在、音楽活動を続ける中で、学校に行って良かったと思うことはありますか?
□(蟻)学校で学んだことは自信につながっていますね。今も歌が上手くいかないときは、講師の言葉やアドバイスを思い出しています。他にも良かったと思うことはたくさんあるけど、なんといっても一番は、メンバーに出逢えたことかな。(郁己)そう。仲間ができたことです。(慎乃介)良かったと思うこと……そりゃありますよ! 卒業してから気づくことはたくさんありますね。特に理論はちゃんとやっておいた方がいいですよ。ただ、音楽の理論とかスケールとかを学んだのももちろん今の自分にすごく役立っているんですけど、学校で一番鍛えられたのは人間としてのこと。挨拶だったり、礼儀というものがどれだけ大事なのかを教わりました。それまではクソみたいな人間だったんで(苦笑)。一番の鬼教師はヴォーカルの蟻でしたけど……(笑)。
■学生時代にバンドを結成して、卒業した現在もずっと続いているわけですが、バンドの魅力とはなんでしょうか?
□(慎乃介)バンドは1人じゃなくてメンバーやいろいろな人が関わっているからこそできるもの。そこで最高の音楽を創る。バンドは魅力しかないですよね。(郁己)みんなと演奏するときはワクワクするしね。
■音楽学校へ進学を考えている人へ、メッセージをお願いします。
□(郁己)やっぱり、やり続けることです。そうすれば何かが見えてくるはずです。(蟻)上手くできるかなって不安はつきまとうけど、コツコツと積み上げたものはそう簡単には崩れません。自信をもってやりたいことをやってください。
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