特集・コラム

キーボード編:「4つ打ち」でリズム感をアップ!

バンド演奏で大事なことは、全員でリズムをそろえることです。あたりまえですけど、これがなかなか難しいんですよね。

でも例えば、4分音符のタイミングを全員でピタっと合わせるだけでも、見違えるようにカッコいい演奏になるんですよ。難しいフレーズを弾くより、まずはリズム! 大会の審査員の方もリズムへの注目度は高いはずです。

そこで、今回は『はじめよう!ピアノでコード弾き』という本を参考に、「4つ打ち」に挑戦してみましょう。

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サウンドをチェック!

4つ打ちのサウンドをYouTubeにアップしました。「カ・カ・カ・カ」というカウントが入って、「白玉」が2小節流れます。そのあとにまたカウントが入って、「4つ打ち」が2小節流れます。合わせて弾いてみましょう。

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サウンドをチェック!

4つの押さえ方で4つ打ちした例を聴いてみましょう。カウントのあとに、上から順番に1小節ずつ4つ打ちが流れ、各例の間にもカウントが入ります。皆さんはどれが好きですか?

HINT!

バンドで演奏するときには、左手を弾かないほうがメロディがより引き立つこともあります。とにかく、「曲に合うピアノ」であることが大切なんです。

両手での4つ打ちの押さえ方は何となくつかめましたか? どの押さえ方でもいいので、とにかくリズムにのって弾いてみることが大切。
でも、ついつい速くなってしまいがちですよね。そうならないためのコツが本の中で紹介されています。

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サウンドをチェック!

カウントのあとに、メトロノームを「オモテ拍」だけで慣らして4つ打ちした例が流れます。その後に「カ・ツ・カ・ツ・カ・ツ・カ・ツ」とメトロノームで「ウラ拍」も鳴らした例が入ります。

下の楽譜は、4つのコードで「4つ打ち」した例です。自分なりに押さえ方を工夫するなど、ぜひ挑戦してみてください。

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サウンドをチェック!

ウラ拍も鳴らしたカウントのあとに演奏が始まります。

HINT! 左手を工夫するとリズムが良くなる!

上の譜例は左手がちょっと難しそうですよね。

でも、実はこれがリズミックに弾けるようになるコツなんだそうです。本の中には次のように書いてあります。 「ノリを良くするコツとして、左手でウラ拍の音を入れることが有効。これが合いの手のようにうまくハマると、盛り上がることが多いんです。もちろん、メロディをジャマしない程度にしてください!」

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HINT! F/Gは「コードF」+「ベースG音」

「F/G」という書き方のコードのことを、分数コードと呼びます。

分母の「G」は左手で弾くベース音を表していて、分子の「F」は普通にFのコードを弾けばOKです。

楽譜によっては「F(onG)」と書くこともあるので、オン・コードとも呼ばれます。


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keion_v2_kb_09.jpgこの本に教えてもらいました

『はじめよう! ピアノでコード弾き』

■野村美樹子、坂本剛毅 著/CD付き/定価(本体1,700円+税)

「コードって何?」というビギナーの方でも、安心してコード弾きを学んでいける本です。大きな図がたくさん使われていて、解説も大切なことがわかりやすく書かれています。実際の曲で練習できるのもうれしいポイント。CDに入っているメロディを聴きながら、コード弾きの練習ができるので、飽きずに楽しく続けられますよ。

■詳細はコチラ:https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3105217201/

特集 「ステージに立つ前に知っておきたいノウハウ大集合」

『軽音マガジン 2017 Vol.2』 トップ・ページへ