ホーム > 特集・コラム > 音楽に携わる24の職業カルテ「ミュージシャン系」
良い音楽を作り、多くの人に聴いてもらうアーティストは、ヒット曲を出すことが唯一最大の使命で、個性的な感性や創造力とともにパフォーマーとしての魅力や存在感を兼ね備えていなければならない難関の職業だ。業界関係者の目に止まらなければデビューのチャンスはない。そのためレコード会社や音楽プロダクションが開催するオーディションを受けたり、デモテープを配り歩いたり、評判を呼ぶようなライブを行うなど、精力的に活動していこう。業界との太いパイプを持つミュージック・スクールなら、デビューへの道が開けているので、スクールを活用するのもいいだろう。
アーティストのレコーディングでバックの演奏を務めるスタジオ・ミュージシャン。インペグ会社(演奏家ブッキング会社)に名前を登録しておいて、お呼びがかかると現場に駆けつけて演奏する。多くの場合、スタジオで初めて譜面を渡され、プロデューサーなどから説明を受けてすぐ録音開始となる。相手の要望にそった演奏をし、もしイメージと違うと言われればすぐに別のタイプの演奏ができなければならないため、高い演奏技術が必要なのは当然のこと、ジャンルや流行、楽器、楽譜、音楽理論の知識もマストだ。これらを一気に学ぶには、ミュージック・スクールに入学するという手が有効だろう。
クラブやディスコ、パーティーやイベントなどで、自らセレクトした音楽とトークでゲストを盛り上げるクラブDJ。膨大なレコードやCD ライブラリーを武器に、ターンテーブルとミキサーを駆使して音楽を次々につないでプレイする。曲知識と選曲のセンス、機器操作の技術がいるのはもちろん、何よりゲストや場の雰囲気を読んで判断する感覚的な能力が必要だ。以前は先輩DJ に弟子入りして技を見習うものだったが、最近では機器が入手しやすくなり、教本も出ていて、独学でも習得できるようになった。とはいえ経験値がものを言う仕事なので、クラブDJ 科のあるスクールをチェックしてみよう。
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